
こちらの記事は、このような方におすすめです。
・「チラシやポスターが完成したけれど、印刷業者さんにどうやって入稿したら良いか分からない」という方
チラシやポスター、パンフレットなど紙の制作物のデザインにお客さんからOK(校了)をいただいたら、いよいよ印刷業者さんに入稿となります。
念のため制作側で文字校正などして問題なければ、印刷業者さんにお送りするデータ作成にとりかかることとなるかと思います。
今回の記事では、チラシなどの紙の制作物の入稿データ作成手順をご紹介します。
※こちらの記事でご紹介する内容は参考であり、全ての状況に当てはまるものとは限りません。
※入稿手順は制作物の形態やお客様からのご要望によって様々です。こちらでご紹介する入稿データ作成手順は、閲覧者の方の自己責任のもと行なってください。当サイトでは一切の責任を負わないものとさせていただきます。
この記事の目次
- STEP01:入稿データ作成スタート
- STEP02:不要なレイヤーやオブジェクトの整理&削除
- STEP03:未使用スウォッチの整理&削除
- STEP04:ガイドの削除
- STEP05:すべてのレイヤーの結合
- STEP06:アウトラインの作成
- STEP07:印刷業者さんの所定の形式でデータを保存して入稿へ
STEP01:入稿データ作成スタート
さっそく入稿データの作成をスタートします!
前提として、お客様から校了をいただき、制作者側で構成を行なった上で「修正なし」の状態になっているものとします。
こちらが「入稿データ作成スタート」の状態です。
入稿データ作成の際は、制作を行っていたAiデータのコピーをとって行うことをお勧めします。
(※イラストレーターのパッケージ機能を使って、リンクファイルも紐づけておくと便利です。)
STEP02:不要なレイヤーやオブジェクトの整理&削除
まずは「不要なレイヤーの削除」を行います。
オブジェクトが1つも含まれていないレイヤーや、印刷に関係ないオブジェクトのみが含まれているレイヤー(アートボード外のオブジェクトだけのレイヤーなど)は、入稿データに含めずに削除します。
次に「レイヤーやオブジェクトのロックの解除」をしておきます。
レイヤーパネルの「目のマーク」と「レイヤー名」の間に「鍵のマーク」が表示されている場合は、そのレイヤーのロックを解除しましょう。
また、メニューの[オブジェクト]-[すべてをロック解除]を選択するなどして、オブジェクト単位でロックを解除しておきましょう。
そして「非表示にしていたオブジェクトの削除」もしておきましょう。
校了時点のデザインに含めずに非表示にしていたオブジェクトは削除しますので、[オブジェクト]-[すべてを表示]を選択します。
非表示から表示に切り替わった瞬間はそれらのオブジェクトが選択された状態になっていますので、そのままDeleteキーを押すなどして削除します。
STEP03:未使用スウォッチの整理&削除
続いて、デザインに使用していないスウォッチも念のため削除します。
スウォッチパネルのメニューから[未使用項目を選択]を選択してください。
そのアートボードでまったく使われなかったスウォッチは選択の状態になりますので、そのまま「ゴミ箱のマーク」のアイコンを押して削除します。
スウォッチをほとんど使っていないアートボードは、これでスッキリするかと思います。
STEP04:ガイドの削除
次は「ガイドの削除」もしておきます。
ガイドはロックする・しないの状態を[表示]-[ガイド]の項目で切り替えられますので、その機能を活用してみます。
まず、ガイドをロックした状態で関連するオブジェクトを「いったん」非表示にします。
すると、上記の写真のようにガイドの線のみが残るかと思います。
次に、ガイドのロックを解除してからガイドの上をマウスでなぞってガイドを選択するようにしてください。
そしてDeleteキーを押して、削除です。
非表示にしていたオブジェクトをそのあとに再表示させると、このように綺麗にガイドのみが削除された状態になっているかと思います。
STEP05:すべてのレイヤーの結合
入稿データを作成するにあたって、レイヤーも結合しておきます。
レイヤーパネルのメニューに[すべてのレイヤーを結合]があります。
こちらは、どのレイヤーを選択した状態でも実行できるかと思いますので、すべてのオブジェクトを1つのレイヤー内にまとめておきましょう。
STEP06:アウトラインの作成
次はアウトラインの作成です。
制作側の環境で使っていたフォントが印刷業者さんでも相違なく表示されるとは限りませんので、入稿データ作成時にアウトラインを取っておきます。
すべてのオブジェクトを選択した状態でメニューの[書式]-[アウトラインを作成]を選択すると、アウトラインが作成されます。
これだけでも問題ありませんが、どうしても気になるという方はフォント検索もしておけば良いと思います。
もともとは[書式]-[フォント検索]でアートボード内にどのような種類のフォントが使われているかを調べるものですが、無事にアウトラインが取れている場合はフォントが何も見つからない状態になっているはずです。
STEP07:印刷業者さんの所定の形式でデータを保存して入稿へ
さて、校了をいただいたデータで上記のような作業をしたら、いよいよ印刷業者さんへデータをお送りします。
入稿の前に、あらかじめ印刷業者さんの指定のデータ形式を調べておくことが大切です。
Illustratorでリンクファイルも一緒にパッケージしてZip形式で入稿するのか。
PDFの「高品質印刷」の形式で保存して、見本PDFも一緒にZipで送るのか。
あるいはeps形式で入稿するのか。
入稿形式の確認を失念することで入稿日が遅れてしまうことが無いわけではありません。
デザインを進める頃には入稿の形式も確認して、スムーズに入稿できるようにしておきましょう。
ちなみにこちらは、PDF(高品質印刷)で保存して入稿する場合です。
Aiファイルは送らない場合もありますが、例えば見本で最低画質のPDFを添えておくのも良いでしょう。
データの入稿形式は、こちらでご紹介した以外の手順が含まれる場合もあります。
この方法がすべての状況に当てはまるとは限りませんが、データを整理することで、意図したデザインがチラシの紙面や雑誌の所定の枠内に無事に表示されるよう、入稿データを作っておきたいものですね(^^)
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